【観光情報】コピ・ルアック/ジャコウネココーヒー/ルアックコーヒー

( 英 : Civet Coffee / Luwak Coffee、イ : Kopi Luwak )

ジャコウネココーヒー または コピ・ルアック または ルアックコーヒーと呼ばれる、インドネシアのジャワ島とスマトラ島が原産のコーヒー豆。
生産数が少ないことから幻のコーヒーと呼ばれていて、コーヒー界のなかでも特別な存在です。

コピ・ルアックが特別といわれる理由。それは、
①ジャコウネコの糞から取れた豆
②目玉が飛び出るほど高額
の2点。

ジャコウネコとはタヌキみたいなジャワ島・スマトラ島原産の動物。今では数が減ってしまい、絶滅危惧種に数えられているそうです。
このジャコウネコ、雑食なのでコーヒーの実も食べる。でも、コーヒー豆になる種は消化されずに、そのままの姿で排出されます。
ある日、ある人がジャコウネコの糞からコーヒーの種を見つけ、洗って乾かして焙煎してコーヒーにしてみたら、あら美味!ということで広まりました。最初に試した人、なんでわざわざ糞の豆のコーヒーを試そうと思ったの?ということはこの際ツッコミなしとして、とてもインドネシアらしい民話的なお話ですよね。

コピ・ルアックが美味しいのは、「ジャコウネコが良質の実を選んで食べているから」とか「ジャコウネコの腸内で発酵されて独特で芳醇な香りが加わるから」とかいろいろ説があります。

またジャコウネコの糞からは少量しか取れないことに加え、収穫・洗浄・乾燥・焙煎という一連の作業を機械化せずに人力で行っているため、超高額で取引されていて、日本では普通のコーヒーショップでは取り扱いされていません。取り扱っているコーヒー専門店でも1杯2,000円前後するとか。

そんなコピ・ルアック、ボロブドゥールに本格的なコーヒー豆屋があります。
パオン寺院のすぐ近くにあるので寺院観光のついでに気軽に立ち寄れます。
店の奥にはジャコウネコが実際にいるので、どんな動物なのかもご覧いただけます ( 夜行性なので、昼間はいつもぐたーっとしてますが… )。
豆はロブスタとアラビカの2種が豆または粉で販売されています。また有料ですが試飲もできます。
Pawon Luwak Coffee

個人的な感想ですが、インドネシアの豆はアラビカでもロブスタでもストレートで飲むと酸味や雑味が強く個性的で、熱ければ飲み干せるけど冷めてしまうと胸焼けしてしまいます。でもこのコピ・ルアックはすっきりと後味よく、深い旨さがあり、まさに楽しむためのコーヒーです。

コーヒー好きの方もコーヒーは苦手という方もせっかくジャワ島に来たのなら、お土産話としてコピ・ルアックを1杯飲んでみてください。またコーヒー豆は小さい・軽量・長期保存可なのでお土産にも最適。お土産を渡したときに「お!いいもの買ってきたな」と言われると思いますよ。